【初心者必見】自力でマイクロ法人の決算を終わらせるコツ

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ぴぃすけ
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悩むねこ

決算用の書類がたくさん届いたけど、どうしたらいいの~!!

ぴぃすけ

大丈夫!1期目の決算を終えた経験を記事にまとめたぞ!

【この記事にピッタリな人】
・マイクロ法人の決算を自分でやりたい
・税理士なしの決算を検討している
・楽な決算方法を知りたい

2022年2月末、無事に法人第1期を終了することができました。

私は今回、税理士なしで決算、そして法人の決算申告を終えることができました。

法人の決算申告は個人のものと違ってかなり複雑です。

そのため、自力でやろうとしても挫折してしまう人も多いのが事実。

なんとか自分でできる方法はないものか探していませんか?

今回は経理初心者でもできた自力決算に役立つマイクロ法人の決算・確定申告のコツをまとめました。

これを読めば、書類の書き損じを最小限にとどめ、最短距離で決算申告にたどりつくことができるようになります。

ぴぃすけ

私でもできたんだから、きっと大丈夫!!

もくじ

法人決算で提出する決算申告書類を確認しよう!

法人の決算申告が近づくと、役所からさまざまな書類が送られてきます。

分厚い封筒で来るため、少しびっくりします。

具体的には、次の3つです。

・法人税、地方法人税関連の申告書 by管轄の税務署
・法人都道府県民税の申告書    by法人がある都道府県
・法人市町村民税の申告書     by法人がある市町村

なお、年間売上が1,000万円以上の場合は消費税、地方消費税の書類も追加されます。

マイクロ法人は売上をおさえていることが多いため今回は割愛します。

それぞれの書類の中から、自分の法人に必要な書類を選んでもれなく記入する必要があります。

「どれが必要なの?」と混乱しがちだと思いますので、どの法人でも必須の書類を書いておきます。

どの法人でも提出必須の決算申告書類

まず必須の書類は9種類です。

決算申告用の書類は『別表』と呼ばれるものが多いです。

【どの法人でも必須!】

①別表一(一)      納めるべき法人税、地方法人税についてまとめた書類
②別表一(一)次葉    納めるべき法人税、地方法人税を計算する書類
③別表二        同族会社かどうかを判定する書類
④別表四        利益から課税される所得を計算する書類
⑤別表五(一)      純資産を計算する書類
⑥別表五(二)      法人税等の発生状況、納付状況を計算する書類
⑦様式6号       法人都道府県民税の申告書
⑧様式20号       法人市町村民税の申告書
⑨法人事業概況説明書  法人をどのように経営しているか、所得等を説明する書類

私はここから更に、下の書類を追加しています。

法人によって提出が求められる決算申告用書類

この項目は法人によっては必要になる提出書類です。

【法人によって必要になる書類(ぴぃすけの場合)】

⑩別表十五   交際費等が損金算入になるかどうかを記録する書類
⑪別表十六(一) 旧定額法または定額法で購入した固定資産の減価償却費限度額を計算する書類

ぴぃすけ

寄付金や一括償却資産がある場合は、必要な書類が変わります!

つくるべき書類が決まったら、次のステップにいきましょう。

会計ソフトへの仕訳入力を終わらせ、決算書(仮)を出そう

法人の決算・確定申告の期限は、期が終了してから2ヵ月以内と定められています。

私の法人の場合は、2月が期末なので決算・確定申告の期限は4月末となります。

実際は4月末から連休が始まるので、5月2日期限など柔軟に設定されています。

「2ヶ月もあるやん。よゆーよゆー」なんてなめてかかったら・・・

痛い目を見ます(見ました)。

特に普段から仕訳登録をさぼりがちな人ほど、早めに行動したほうがいいです。

後で泣きます(泣きました)。

クラウド会計サービスを使って1年間の収入・支出を全て入力し、間違いがないか確認していきましょう。

私がうっかりやってしまった仕訳ミス

やはり経理初心者のため、いくつか仕訳ミスが見つかりました。

よくやりがちなミスをまとめておいたので、チェックしてみてください。

自分の給料は給料賃金で仕訳役員報酬が正解
自動車を定率法で減価償却法人設立直後に定額法で償却する申請書を出していたため、定額法で計算し直す
売掛金と売上高が逆に借方 売掛金/貸方 売上高 が正解

エクセルなどで計算できる方もおられると思いますが、経理初心者はクラウド会計サービスを利用することをおすすめします。

私はマネーフォワードクラウド会計を使用しています。

一年間の仕訳がそのまま決算書類として出てきますので非常に便利。

金額ミスなどがあるとすぐに差額を教えてくれますし、入力後にそのまま決算書がダウンロードできるのは大きな時短になります。

経理初心者でも操作がカンタンなのでおすすめです!

会計ソフトへの入力ミスを効率よく探そう

入力の確認は月ごとの確認とマネーフォワードの残高試算表による確認が有効でした。

たてよこから入力が正しいかを確認していくとミスを見つけやすいですよ。

また、私はネット銀行を利用しているので、1年間の入出金明細を印刷して突き合わせ確認をしました。

住信SBIネット銀行、GMOあおぞらネット銀行のどちらも年別、月別入出金明細を出すことができます。

信用金庫は通帳を印刷しておきました。

仕訳を全て入力したら、決算書(仮)一式をダウンロードします。

特に賃借対照表と損益計算書は、これからの法人税等の計算によく使いますので必ず手元に置いておきましょう。

ぴぃすけ

決算書(仮)は、まだ法人税等を仕訳に入れていません。

だから(仮)とつけて区別しておきます。

税務署に出す決算書(真)には法人税等を【未払法人税等】という仕訳で入れますので、区別しておくといいですよ。

書く順番を決めてから決算申告書作成開始!

意外と大事なこの作業。

お恥ずかしながら、私は闇雲に書いてしまってやり直しを何度もやることとなりました。

これらの書類をスムーズに書けるようにおすすめの順番をまとめました!

この順番が書き損じも少なく、スムーズに進められます。

すぐに作成できる書類

私が書類を書いた順番はこの通り。

1枚目
別表二 同族会社等の判定に関する明細書 
※同族会社かどうかを判定する書類

2枚目
別表十五 交際費等の損金算入に関する明細書
※ 交際費等が損金算入になるかどうかを記録する書類

3枚目
別表十六(一) 旧定額法又は定額法に依る減価償却資産の償却額の計算に関する明細書
※固定資産の減価償却費限度額を計算する書類

この3枚は資本金の状況と単独の仕訳で記載内容・金額が決まるため、先に書いてしまうのをおすすめします!

私は該当しませんでしたが、寄付金控除、配当所得、一括償却資産など別表六以降の書類はこの段階で書いておきましょう。

計算しながら作成する書類

さてここからは法人税等の計算が入ってきます。電卓を装備しましょう!

3枚目
別表五(一)      純資産を計算する書類
※別表五(二)、別表四と連動するため後で戻ってきます。

4枚目
別表五(二)      法人税等の発生状況、納付状況を計算する書類
※別表五(一)、別表四と連動するため後で戻ってきます。

5枚目
別表四 利益から課税される所得を計算する書類 
※ここで課税所得が確定

6枚目
別表一(一)次葉 納めるべき法人税、地方法人税を計算する書類 
※ここで法人税、地方法人税が確定

7枚目
別表一(一)   納めるべき法人税、地方法人税についてまとめた書類

8枚目
様式6号    法人都道府県民税の申告書 
※ここで法人都道府県民税、法人事業税、特別法人事業税が確定

9枚目
様式20号    法人市町村民税の申告書 
※ここで法人市町村民税が確定

ここまでで、法人税、地方法人税、法人都道府県民税、法人事業税、特別法人事業税、法人市町村民税が確定します。

法人都道府県民税と法人市町村民税は、所得割額と均等割額の2種類をそれぞれ算出します。

忘れずに計算しましょう。

また、設立が月の途中になっている場合(3月8日など)は、初年度の設立月数が11ヶ月になります。

その場合は均等割額の計算が異なりますのでご注意くださいね。

すべての項目の金額が分かってから作成する書類

法人税等の金額が確定したので、残りの書類を仕上げていきます!

9枚目
別表五(二)      二回目。 法人税等の発生状況、納付状況を計算する書類

10枚目
別表五(一)      二回目。純資産を計算する書類

11枚目
法人事業概況説明書  法人をどのように経営しているか、所得等を説明する書類

ここまででフィニッシュ!!!!!

お疲れ様でしたと乾杯してください。

なお、書類を書き損じた場合は、国税庁や登記住所の都道府県・市町村のHPからダウンロードできますのでご安心ください。

算出した法人税等を決算日で仕訳入力し、決算書(真)を出力しよう

ここまでで、最初に出した決算書(仮)のときには分からなかった法人税等が決まりましたね。

忘れずに会計ソフトの決算日(期の最終日)に仕訳を入力しておきましょう。

法人税等の仕訳】

決算日  借方 法人税等 / 貸方 未払法人税等

これにて決算書(真)が完成です!

税務署に提出したり、保管しますので必ず2部は印刷しておきましょう。

書類を各役所に提出し、納税。仕訳入力して終了!

書類作成、お疲れさまです!

あとはこれらの書類を各役所に提出し、納税したら終了です。

書類は持参または郵送で可能ですが、郵送の場合は信書扱いのためゆうパック、ゆうメール等が使えないことに注意してください。

ぴぃすけ

レターパックはOKです!

【提出先】
第6号様式 → 法人がある都道府県庁へ

・第20号様式 → 法人がある市町村庁へ

・それ以外  → 管轄の税務署へ


繰り返しになりますが、書類の提出、納税はともに【決算日から2ヶ月以内】と定められています。

1日でも過ぎると無申告加算税がかかりますので、何としても間に合わせましょう!!

支払いを済ませた法人税等は次のように仕訳しておきます。

【納税後の仕訳】
借方 未払法人税等 / 貸方 現金


(貸方 クレジットカード支払い時は未払金、ネットバンキング支払いは普通預金)

※支払日は納税日とそろえます。

法人1期目の自力決算を終えての振り返り

ということで、自力で無事に決算を乗り切りました!

決算作業を通しての気づきや、今後の改善点をあげてみました。

マイクロ法人の入出金はできるだけシンプルにした方がラク!

正直なところ駐車場代は立替にしていたのですが、計算を間違えやすいので今後やめる!

仕訳入力はとにかくこまめに、正確に

一気にやろうとすると時間がかかり、間違いも多くなる。月ごとに入力するのが一番良いです。


会計ソフトは絶対入れておく!

会計ソフトのおかげで仕訳や決算にかかる時間が100分の1ほどになりました。

私のような初心者にはマネーフォワードクラウド会計をおすすめします。

案外みんなも分からないからググっている

「〇〇 仕訳」「別表一 書き方」など、検索予想がたくさん出てきます。ちゃんと答えがあるから大丈夫!

困っているのは自分だけではないと分かるだけでも、安心して前に進めることができます。

ぜひご自分の決算時に活用してくださいね。

法人決算で重宝したサービスと本

法人決算で重宝したサービスや本はこちらの記事で紹介しています。

これらをそろえるだけで、決算申告にかかる時間が数十倍短縮できます。

会計ソフトと連携しておくとラク!ネット銀行

決算の会計入力はできるだけラクにこなしたいですよね。

ネット銀行は会計ソフトと連携するだけで自動的にデータを取りこんでくれます。

GMOあおぞらネット銀行なら2023年1月より社会保険料が直接払えるペイジーに対応しますので、もっと便利になりますよ!

詳しくはこちら!

マイクロ法人の決算は自力でできる。税の知識もついて一石二鳥!

ということで、マイクロ法人の決算を自力で終えたお話でした!

マイクロ法人の規模なら税理士なしでも決算できます。

別表の書き方さえマスターしてしまえば、あとはスムーズに進められるはずです。

自分で決算できるのか不安なあなたの気持ちが少しでも軽くなれば幸いです。

ぴぃすけ

慎重に進めたり、調べていけば大丈夫!

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